表紙 KSKQピア大阪ニュースドリーム26号 2009年2月発行 第14期ピアスクール感想文集 表紙写真 第14期修了生7名とピアスクール校長の愼 英弘(しん・よんほん)さんとの全体写真 写真中のコメント「バンザイ!!」「これからもずっと仲間でいようね〜」 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ★内容★ ◎はじめに ◎修了生一覧 ◎第14期ピアスクールカリキュラム ◎受講生ビフォー☆アフター 釜親 直子(かもや・かつや)さん 辻 優子(つじ・ゆうこ)さん 藤原 拓郎(ふじわら・たくろう)さん 丸野 裕司(まるの・ゆうじ)さん 横田 光春(よこた・みつはる)さん 吉田 真梨子(よしだ・まりこ)さん 事業補助者 ◎付録「ピアフェスタ2009」チラシ ◎付録「ピア大阪第4回ピア大阪人権講座」のチラシ ※このニュースドリーム26号では、大見出しの先頭には■、小見出しには◎を付けています。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■はじめに  ニュースドリーム26号は、「特集:第14期ピアスクール感想文集」です。  2008年12月5日、第14期ピアスクールが修了しました。 受講生のみなさんから、「21回があっという間だった」「仲間と別れるのがつらい」などと惜しまれながらの修了式となりました…。当日、ピアスクール校長の愼 英弘(しん・よんほん)(自立生活支援センター・ピア大阪 運営委員長=ピアスクール校長)から一人ひとりに修了証書が手渡されました。その後、12月12日に第14期修了生主催の「クリスマス会」が盛大に行われました。  毎年のことながら、ピアスクールを受講し続けるなかで、受講生同士が支え合い “エンパワメント(力がつく)” されていく姿に、事務局スタッフもエンパワメントされます。本当に感謝、感謝です。修了しても、ぴあふれんず(修了生の自主的なサークル活動)などで、より深い絆を作ってくださいね!  それでは、実際にみなさんがどのようにエンパワメントされたかをご覧ください! ■受講のひとこま ◎写真1:講師の山浦孝臣さんと受講生が円になってピアカウンセリングを体験している様子 ◎写真2:講義を受けている受講生の様子。 ◎写真3:クリスマス会で白状をもったサンタさん(コメント:このサンタさんは誰だぁ〜。) ◎写真4:小さな男の子と受講生3人がクリスマス衣装やかぶりものを被ってクリスマスソングを歌っている様子 ---------------------------------------------------------------------------------------------------    ■修了生一覧 釜親 直子(かもや・なおこ) 女 肢体障害(二分脊椎) 障害者生活支援センター・いきいき 辻 優子(つじ・ゆうこ) 女 肢体障害・知的障害 所属なし 藤原 拓郎(ふじわら・たくろう) 男 肢体障害(脳性マヒ) なにわの宮作業所 丸野 裕司(まるの・ゆうじ) 男 肢体傷害(脳性マヒ) あるくる Y.M 女 肢体障害(脳性マヒによる後遺症) 横田 光春(よこた・みつはる) 男 視覚障害 なし 吉田 真梨子(よしだ・まりこ) 女 肢体障害(脳性マヒ) なし イラスト:車椅子の男性を囲んで男女5人の仲間 コメント(7名の仲間が修了しました。) ---------------------------------------------------------------------------------------------------  ■第14期ピアスクールカリキュラム 7月4日(金)開校式・障害ってなぁに? 平下耕三(ひらした・こうぞう)さん 【自立生活夢宙(むちゅう)センター】   7月11日(金)社会資源を作っていくには? その1 三井孝夫(みつい・たかお)さん 【特定非営利活動法人リアライズ】 7月18日(金)自立生活センターを見学しよう!! 事務局 7月25日(金)社会資源を作っていくには? その2 石田義典(いしだ・よしのり)【NPO中部障害者解放センター】 8月1日(金)「シリーズ自立生活Vol.1」〜講義編〜 東谷太(ひがしたに・ふとし)さん 【自立生活センター・あるる】 8月8日(金)「シリーズ自立生活Vol.2」〜課外授業編〜 自立障害者宅訪問 西川和男(にしかわ・かずお)さん 【NPO中部障害者解放センター】 秋山知子(あきやま・ともこ)さん 【さをりひろば】 徳地秀一(とくち・しゅういち)さん 【ケアセンター オリーブ】  8月29日(金)ピアカウンセリングを体験しよう 山浦孝臣(やまうら・たかおみ)さん 【障害者生活支援センター・いきいき】 9月5日(金)ILPを体験しよう! 〜みんなで計画しよう編〜 事務局 9月12日(金)ILPを体験しよう! 〜みんなでやってみよう編〜 事務局 9月19日(金)ILPを体験しよう! 〜みんなで振り返ってみよう編〜 事務局(台風のため中止) 9月26日(金)「シリーズ人権Vol.1」 〜情報が足らんがな〜 折田貞子(おりた・さだこ)さん 【自立生活支援センター・ピア大阪 ピアカウンセラー】 三原(みはら)ひろみさん 【自立生活支援センター・ピア大阪 ピアカウンセラー】 吉川昭作(よしかわ・しょうさく)さん 【自立生活支援センターピア大sか ピアカウンセラー】 10月3日(金)「シリーズ人権Vol.2」 〜障害児の親の立場から〜 向井裕子(むかい・ひろこ)さん 【地域生活サポートネット ほうぷ】 10月10日(金)「シリーズ人権Vol.3」 〜心病むとき〜 森 実恵(もり・みえ)さん 【自立生活支援センター・ピア大阪 ピアカウンセラー 10月17日(金) 「シリーズ人権Vol.4」 〜知的障害者の立場から〜 梅原義教(うめはら・よしのり)さん・生田 進(いくた・すすむ)さん 【パンジーを変える特別チーム「さわやか」】 10月24日(金) 「シリーズ人権Vol.5」 〜在日外国人の人権〜 姜 博久(かん・ぱっく)さん 【障害者自立生活センター・スクラム】 10月31日(金) 「シリーズ人権Vol.6」 〜人の世に熱あれ、人間に光あれ〜 榎 雄喜(えのき・ゆうき)さん 【日の出支部青年部】 11月7日(金) みんなでクッキングVol.1(準備) 陶山雄一(すやま・ゆういち)さん 【自立生活夢宙(じりつせいかつむちゅう)センター】 馬渡健二(まわたり・けんじ)さん 【自立生活夢宙(じりつせいかつむちゅう)センター】 11月14日(金) みんなでクッキングVol.2(調理) 陶山雄一(すやま・ゆういち)さん 【自立生活夢宙(じりつせいかつむちゅう)センター】 馬渡健二(まわたり・けんじ)さん 【自立生活夢宙(じりつせいかつむちゅう)センター】 11月21日(金) みんなでクッキングVol.3(報告) 事務局 11月28日(金) グループワーク(復習&発表) 事務局 12月5日(金) 修了式 愼 英弘(しん・よんほん) (ピアスクール校長・四天王寺大学大学院 人文社会額研究科) なお、12月12日(金)に受講生の主催によるクリスマス会を開催しました。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■受講生ビフォー☆アフター ◎「ピアスクールを受講するにあたって」 釜親 直子(かも・なおこ)  私がなぜこのピアスクールを受講したい、と思ったか? と申しますと、ピアスクールの案内を拝見させて頂き、ピアスクールのカリキュラムを拝見させていただいた時、私の生い立ちは、いろいろな波瀾万丈な生い立ちではありましたが、普通に今思えば、たくさんの周りの協力があり、学生生活は、障がいの無い友達と過ごし、その中で人権についての学習が多かった私の学生生活の中での勉強で、カリキュラムにあることは、一通りすべて学んで参りました。  ですが今、もう一度いろいろな角度から、人権のことを学んだり、そして、「自立へのチャレンジ」ということについても、自分がまだ親元を離れていないこともあり、離れていないことについては、私は、自分のことも含め、肯定や否定は致しません。なぜなら、その人たちの置かれているいろいろな背景があるからです。一人暮らしをすることが良いことで、しないことが悪いこととは、私は思いません。もちろん、順番的に言うと、親の方が先に逝ってしまうため、その時、自分(当事者)が残された時、逝かなくとも、親が手離したい時、また、当事者が離れたい時、その時のために、「自立」というものを考え、日々を送らないといけないとは思っております。そのためにも、いろいろな人々のお話を聴き、自分を、今以上にもっと高めていきたいと考えています。  このピアスクールを通して、再び学びもあると思いますし、新しい学びもあると思います。そして、たくさんの「ピア(仲間)」が、またできる機会があるのかと思うと、とても楽しみです。  たくさんの出会い、巡り合いがある中で、自分をも高め、そして、ピアスクール修了後の、自分の人生や、周りの「ピア」の方々の日々の生活等にも、自分が学んだことを、得たことを何か一つでも活かせて、役立たせられるようなものを、自分でつかみ取りたいと思います。 写真:釜親(かもや)さんの上半身 「ピアスクールを受講して」 釜親 直子(かもや・なおこ)  7月初旬から始まったピアスクールも、5ヶ月という月日があっという間に過ぎて、気づけば、もう修了というくらい、この5ヶ月間がとても充実したものだったと思います。  私は、このピアスクールを通して、机を並べての講義、また、他の支援センターへの訪問、全介助での外出、自立生活を送っておられる方のお宅へ訪問、ヘルパーさんを使いながらの調理実習、いろいろなことを学び、体験し、経験し、数多くの「社会資源」という意味を理解することができました。  また、「自立」という言葉ひとつ取っても、様々な形があること、その中で、自分にとってどの方法が一番良いかを考え、制度との間で、どのように上手に活用しながら、活きた生活を送っていくか、そのことを講義を聴きながら学べました。そして、実際に自立生活を送っておられる方の所へ訪問し、中身の濃いお話が聴けたことは私の財産です。  そして、支援の仕事にこれから実践的に関わっていく上で重要な、社会資源を学ぶことができ、これからの仕事に必ず役に立てていけるようにしていきたいと強く思いました。世の中には、たくさんの社会資源がある。それをどのように上手に使っていくかは、やはり、自分自身で決定して、選択しながら、生活を送ったり、また、いろいろな社会資源を提供していくことも、支援者にとって必要だと感じました。そのためにも、さらなる勉強が必要なことも実感しました。  このピアスクールで、多くのことを学びましたが、やはり、何をするのにも大切なことは、人と人との「つながり」ということを再認識しました。人間は、誰しも、「つながり」があるからこそ、活きて、生きていけるのだと思いました。  最後に、事務局の方々、ありがとうございました。大変お世話になりました。ピアスクールの場で、円滑に学ぶことができたのも、事務局の方々の力があってこそ、私は以前よりエンパワーメントできましたし、その術を身に付けることができ、仲間のエンパワーメントにも目をもっと向けていこうと思うことができました。ありがとうございました。 写真:頭にバンダナをつけた釜親さんが鍋にお玉でみりんをいれている様子 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ◎「ピアスクール受講にあったて」 辻 優子(つじ・ゆうこ)  私は、生野養護学校高等部を卒業してから、職業リハビリテーションセンターの事務系の半年コースに行っていました。パソコンを中心に教えてもらっていました。でも、そのほかにも簿記を教えてもらっていたのですが、パソコンだけでも覚えることが多くて簿記まで覚えられなくて精神的にも体力的にもしんどくなり、最後は休んでいました。でも一応そこを卒業はできました。 その時期に「入院をして足をなおしたら」と病院の先生に言われ入院をすることにしました。その時は訓練を目的で半年って言われて入ったのですが、入って2ヶ月過ぎたぐらいの診察で先生に、「このまま訓練をしていくか」、「手術をするか」って言われて、私は「親と相談してから決めます」と言いました。親と相談して手術をすることにしました。手術を8月にしました。こわいと思っていたけど知らん間に終わっていました。手術日から2日過ぎてから訓練がちょっとずつ始まりました。9月中旬には、ギブスをつけたままで歩く練習も始まりました。10月にはギブスをとって歩くようになりました。12月いっぱいまで入院していました。 退院してからは、家の手伝いをしたり、家が店をやっていてそこで私が作ったストラップやキーホルダーを売ったりしています。その他にも内職をしたりしています。 でもちょっと悩みがあって、退院してから寝る時間が遅くなったり、外にもあんまり出ないので体力がないんです。外に出るとしたら友達と遊びに行く時ぐらいなんです。だからこのままじゃいけないって思っているんです。だからちょっとずつ自分ができることを探して1個ずつやっていきたいです。その気持ちで、ピアスクールに応募しました。そして将来的には、働けるようになりたいです。 写真:辻(つじ)さんが片手にマイクを持ち紙を見て話をしている様子 「ピアスクールを終えて」 辻 優子(つじ・ゆうこ)  いろんな講師の人の話を聞けて、いろんなことを知ることができました。みんなで班に分かれていろんな経験もしました。自立生活センターに行ったり、一人暮らしをしている人の家に行ったり、ヘルパーを使った体験をしたり、調理実習をしたりしました。  私はこの5ヶ月間、本当にいろんなことを学びました。  講師の人の話を聞いて、「理解しないといけないな」って思うのですが、今まで聞いたことのない言葉がこの5ヶ月間でいっぱいありました。今ふりかえって、誰かに「理解できてきた?」と聞かれたとしても「はい」とは答えられないと思います。自分ではちょっとは理解できてきたかもしれません。でも、今までこういう話を聞く機会がなかったので、いい機会をもらえたと思います。  自立生活センター(ナビ&赤おに・青おに)に見学に行った時、「そこにいるみんながめっちゃ元気で明るくっていきいきしているな」って思いました。話を聞いている時、一緒に話をしてくれました。  一人暮らしをしている人の家に見学しに行った時はビックリ!! することがいっぱいありました。それは見学しに行った所の人が車イスだったからです。私でさえ、めっちゃ親に甘えているのに。その人はうまくヘルパーさんを使って暮らしているから「スゴい」って思いました。家の中も車イスで移動できるように工夫もしてありました。  ヘルパーを使った体験では天王寺に行きました。その日ずっと車イスに乗ってでした。車イスを押してもらうのも、何をするにも、食事をするにも、ヘルパーを使わないといけなかったのが最初はいやでした。なぜかと言うと、今まで使ったことがなかったからです。でも途中で楽になって楽しめるようになりました。それにだんだんヘルパーさんに頼みやすくなりました。これからヘルパーを使うことがあったら「お互いに楽しめるといいな」って思いました。  調理実習では海鮮丼を作りました。ここでもヘルパーに手伝ってもらいながらやりました。お皿を運ぶのとか、洗うのとかをヘルパーさんに手伝ってもらいました。みんなで作ったので海鮮丼おいしかったです。  5ヶ月間ほぼ休まずに出席もできたし、みんなとも、講師に来てくれた人とも知り合えて、それが一番の思い出になりました。  ここで学んだことをいかして、これからもがんばっていきたいと思いました。5ヶ月間、ありがとうございました。 写真:エプロン姿の辻(つじ)さんが鍋のすまし汁をお玉でかき混ぜている様子 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 「志望理由」 藤原 拓郎(ふじわら・たくろう)  僕は、将来ピアカウンセラーになって、障害を持った人たちのために、どこかの自立生活支援センターで働きたいと思っています。そのためには、どこかでピアカウンセリングについての勉強をもっとたくさんして、早く働きたいと思っていました。そんなおり、作業所の近くの自立生活支援センターの職員さんからこのピアスクールの情報を聞き、できることならぜひ参加したいと思い応募させていただきました。 写真:藤原(ふじわら)さんの上半身 「ピアスクールを受講してみて」 藤原 拓郎(ふじわら・たくろう)  ピアスクールに初めて行った時は、ちゃんとできるのだろうかと心配したけど、ピア大阪の人や親切な受講生の皆さんがいてくださったおかげで、不安はすぐになくなりました。  それから5ヶ月間、本当にいろいろなことがありました。いろんな講師の方のお話を聞いたり、受講生の皆さんやピア大阪の人たちと一緒に自立生活センターに見学に行ったり、天王寺まで外出したり、後半にはみんなで調理実習をしておいしいものを食べました。  本当にいろんなことがあってとっても楽しかったので、もう終わってしまうのかと思うと少し寂しい気もしますが、ここで学んだことを大切にこれからも頑張っていきたいと思います。 写真:頭にバンダナをつけた藤原さんがヘルパーさんと一緒に包丁でしめじを切っている様子 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ◎「ピアスクールを受講するにあたって」 丸野 裕司(まるの・ゆうじ)  就職活動をしているときに、福祉の方面も考えていた時にピア大阪の方に相談に来ていて、その時は違う所を紹介してもらったんです。でも自分自身がその場所を僕が気に入らなくて、何回か相談したときに、ピア大阪の事業の一つにピアスクールがあるのを知りました。なぜかそれを受講したいと思ったのですが締め切りが過ぎていてその時受けられなかったので一度受けてみたいと思っていたからです。なぜなら僕ら障害者にとっても大切なことだと思います。  例えば、障害者が集まって自分の意見を言う場面が少ないと思うけど、この講座ではいろいろな障害を持っている人が今感じていることや伝えたい気持ちなどお互いに言い合えてスッキリできるし、気持ちが楽になれる所がいいです。  僕も一度参加したピアカウンセリング集中講座で一番印象に残っていることです。何よりもいろんな人に出会えて、その中で自分の気持ちをさらけ出して、お互いに時間を分け合い、話を聞いてもらったり、相手の話を聞いてルールを守りながらできるのはいいチャンスだと僕は思います。  後は、ILPもあって、僕たちがうまく生活をより良くしていくためにみんなで考えながら、こんなこともできるんだとか、もう少し工夫をすればいいよとか、アドバイスがし合えて自分の生活が楽しく過ごしていけることが、すごく僕には魅力的な内容だと思っています。 その他にも、人権問題や料理などをすることで「あるる」とは少し違う人と関わりながら、勉強ができ、楽しめたらいいなと思います。 写真:丸野(まるの)さんの上半身 「ピアスクールを受講して思ったこと」 丸野 裕司(まるの・ゆうじ)  僕がピアスクールに参加して感じたことは、7月に始まった時には5ヶ月間やり通せるのかという不安と楽しみでドキドキしていました。最後までちゃんとついていけるのかと思いました。  開校式はすごく緊張で、あっという間に終わった感じでした。最初は社会資源を作っていくにはというカリキュラムで、講師の方が自分の小さい頃の話から今までの成り立ちを講義で聞くと、幼少期は少し僕と似ている所もあったので、同じことを思っていたんだとか、こういう考えもあるんだなと知れて良かったと思いました。  自立生活センターを立ち上げるためには、資料や準備するのに時間もかかるし、苦労があるのを初めて知ったのと、でも他の事業所の助けがあったり、いろんな人が関わって成り立つというのが印象に残った場面でした。  他の作業所の見学は、僕が関わっている作業所とはまったく別物で、物を作り、商品を売りに行くというもので、いろんな所で起こった話やエピソードがあって、別々な所で作業をしていて、納品とかもあったりして、僕には驚きが強かったです。  外出企画もあって、行き先は天王寺で、班になって自分たちで時間や行く方法などを話し合い、準備していくというもので、僕の班は天王寺に詳しい人がいたので、話し合いでもみんなで地図を広げて確認をして、当日の行動が焦らなくていいように準備しました。僕の役割はタイムキーパーという重要な役に決まりました。僕は普段介助を利用しているのですが、全介助が初めてだったので、イメージがあまりわかないまま当日を迎えました。  ピア大阪からみんなで田辺駅からスタートをして天王寺まで行くルートで行きました。駅に着き、天王寺MIOに行ってお昼ごはんを食べました。メニューはラーメン屋に入りました。最初に戸惑ったのは、水を飲ませてもらうのに、どのくらいの量を入れてもらうのか、何も言わないままだったら、ずっと飲んでいるので、僕は左手をあげることにしました。麺を食べるのも同様で、多く口に入れてもらうと汁が飛んでしまって服についたり、むせたり、介助をしてもらっているので食べ終わるのに時間がかかることが実感できたり、難しさを感じました。  その後、僕らが決めていたのは、自分にご褒美を買い、商品を持ち、プリクラを撮ることでした。僕は6000円する洋服を購入した時も服を広げて体に当ててもらったり、高いところの商品を取って見せてもらいながら買い物をしていました。後は、他のメンバーの買い物があったので、その場所について一緒に行き、買い物が終わるまで自由時間になり、生活雑貨を見たり、いろんな物を見て一時間潰しました。買い物が終わったので、プリクラを撮る機械の所まで移動してプリクラを撮りました。でも、あまり広いプリクラの機械がなくって、しかも他の人が利用していてなかなか決まらないし、車椅子2台が入るとかなり幅を取るし、結構大変な思いをしながら撮影をしました。一日を通して思ったことは、普段そこまで僕は介助を受けていないので、あらためて介助の難しさだったり、こういう場面で利用すれば助かるのが体験できて、すごく僕にとっては大きな経験になりました。  次は人権問題についてでした。違う障害の講師の人が講義していました。  最初は視覚障害など3人の講師で、僕は目が見えていて普通に生活しているけど、視覚に障害を持っていると、ちょっとした段差などいろんな所で危ない目にあったり、僕らには感じないことでも敏感に感じたりすることがびっくりだったり、ヘルパーさんの利用の仕方もだいぶ違うことも話を聞いてそうなのかとわかったし、僕らと同じ楽しさもあり、この時意識が変わったので良かった。  自立生活している人のお宅訪問もさせてもらい、生活を拝見したり、話を聞きました。僕が伺った人のお宅はマンションでした。その人も言っていたのですが、自立生活をして良かったと言っていたので、そんなに良いものなら僕もできるんじゃないかなと思いました。実際僕も自立に向けて現在取り組んでいて、不動産屋に行き、物件を見たりしているので、その人が言っていたこともあったし、すごく参考になるところと、いざ行ってみるとまた違った難しさが出てくるんだなと思っています。  他には、班に分かれて調理実習を行いました。僕の班は5人組でした。最初は料理本を見ながら、いろんな食べ物を紙に書き出していく作業からやりました。僕らは丼と味噌汁を作ることが決まり、その中から丼を何にするのかを選ぶという方法で、いろんなやつがあり、最終的に海鮮丼と、お麩とわかめの澄まし汁に決まり、そこから人数を計算し、一つの具材の値段がどのくらいするかを、班の人がスーパーまで行き、確認して、それを元に一人500円で9人が食べることになっていたので、4500円が予算でした。 当日は今宮にあるセンターを借りて調理をしました。買い物は僕ともう一人の人と行きました。具材はネギトロ・サーモン・イカ・甘エビ・イクラがのっているどんぶりで、予算もぎりぎりでした。僕は海鮮丼の担当になっていたので、袋から具をお皿に載せておくという作業をして盛り付け等をしました。かなり僕の中でテンパッていました。次にこれをしながらヘルパーさんに指示をしてやってもらい、一つ一つ丁寧にして、全部できあがる頃にはすごくヘトヘトになっていました。思ったのは、自分たちで苦労して作ったご飯は特別においしいのが一番でした。後片付けもやり遂げた後だったので、あっという間に一日が終わり、すごくハードだったけれど、すごく楽しかった。 最後に、ピアスクールを受講して思ったことは、あっという間の5ヶ月間で、受講する前の不安は来るたびになくなっていくし、金曜日が待ち遠しかった。普段、作業所の中でいるくらい長い時間、こんなにみんなと同じことをしながら講義を聞いて一緒に考えたりできて、本当に受講して良かったです。 写真:丸野(まるの)さんがスーパーの魚コーナーでサーモンを選び終わった様子 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ◎「ピアスクール レポート」 横田 光春(よこた・みつはる)  私は小学校卒業以来、中学、高校と盲学校で学生生活を送ってきました。従って、中学、高校は視覚障害者の中で学生生活を送ってきました。大学での学生生活は入学した当初、晴眼者の多さに圧倒されました。友人ができるのか大学生活をやっていけるのか、不安に感じていました。盲学校という見えないのが当たり前の世界から、見えるのが当然という世界に飛び込むというのは楽しみも多くありましたが、それと同じくらいの不安もありました。  私がピアカウンセリングという言葉を聞いたのは、大学の3回生の終わり頃でした。その時は就職活動などで悩んでいました。障害者向けの就職フェアにも行きましたが、私にとって視覚障害の現実は厳しいものとなりました。大学の就職課も私一人のために動いてくれることはありませんし、障害者向けの説明会のはずが、最初から「視覚障害の人は私どもの会社では働けません」と断られたりもしました。友人とも就職の話をしました。でも、周りの友人は障害などは持っていません。私は友人たちの就職が決まっていく中で孤独感を感じていましたし、素直に「就職おめでとう」と言えない自分との葛藤でした。友人も私のことを気にしてか、あまり就職の内定の話をしたりはしませんでした。そんな複雑な時期に、ピアカウンセリングという言葉に出会いました。同じ障害を持った仲間同士でカウンセリングをするということだったので、講座に行った時には晴眼者の友人には重くて言えないようなことも口に出せたりもしました。逆に、今まで出会ったことのない人たちの人の話も聞くことができ、いつも私自身の勉強にもなっています。  私にとってピアカウンセリングとは、自分自身が成長することのできるものだと考えています。カウンセリングをすることで相談者の自立をサポートするだけではなく、私も前に進んで行きたいと思います。相手のためだけではなく、自分のためにもピアカウンセリングをやっていきたいと思います。私はそういうところにピアカウンセリングの魅力を感じています。今回の講座でも、多くの仲間と多くの経験ができることを楽しみにしています。 写真:ピアスクール実行委員である横田(よこた)さんが挨拶している様子 「ピアスクール感想」 横田 光春(よこた・みつはる)さん  最初は全盲一人ということもあり、周りになじんでいけるか不安でした。早川福祉会館にも一人で行けるかさえ心配でした。しかし、毎週金曜日に行くごとにその不安も消えていきました。そうなれたのも、周りのみんなと「ピア(仲間)」になったことはいうまでもありません。  もちろん、講義の方も非常に勉強になりました。天王寺への外出では介助者を使う上での楽しさや難しさを学びました。また、私はクリスマス会の実行委員長をさせていただきました。私自身は「あれして」とか「これして」とかいうだけで、やってくれたのは周りの仲間たちでした。でも、いつも周りが私のことを立ててくれてうれしいような恥ずかしいような思いでした。このクリスマス会を作り上げていく過程から実行までの中でも「仲間」の大切さ、ありがたさを改めて感じました。  ピアスクールで学んだことをこれからも生かせるよう頑張っていきたいと思います。 写真:映画「となりのトトロ」の人気キャラクターである大きなトトロのぬいぐるみを横田(よこた)さんがギュッと抱きしめてニッコリした表情の様子 ---------------------------------------------------------------------------------------------------   ◎「ピアスクールを受講するにあたって」 吉田 真梨子(よしだ・まりこ)  私は、小五の時一度カウンセリングを受けたことがある。カウンセリングを終えて(なぜ先生は、私の話を聞くだけで、アドバイスはくれないんだろう?)モヤモヤした気持ちで帰宅した。毎日のようにいじめを苦に自殺をする子どもたちのニュースが流れる中、私と同じ思いをしている子どもたちを自然と笑顔いっぱいにできる仕事に就きたいと思い社会福祉を専攻し、ピアカウンセリングに興味を持った。  また、学生時代に一万人の第九に参加し大阪城ホールで歌ったり、スキューバーダイビングやパラグライダー等を体験して、海の中や空の上や一万人も人がいる中で障害を持っていても『人生を楽しもう!!』という気持ちが大切なのだということに気付いていった。  学校を卒業してからも、様々な障害を持つ人の気持ちを知りたいと思い、障害を持つ子どもを持つ母親が設立した通所サークルで多動や自閉症児と遊びを通して関わったり、障害者通所授産施設で知的障害やダウン症の人たちと関わる中で、自分でしたいことがあるのになかなか伝えられないもどかしさ、しかしゆっくりと気持ちによりそうと表情がおだやかになり、単語や動作で伝えてくれる。ここで改めてピアカウンセリングが重要なことに気付かされた。  ある日、朝日新聞を見ていたら、障害を持つ人の介助の仕方という本を障大連(しょうだいれん)が出版した記事が載っており、ここならピアカンを勉強できると思い電話して、集中講座・長期講座を受け三年目になるが、たくさんの生きるヒントをピアカンからもらい、自分自身が変化していくのが目に見えてわかる。  ピアスクールを受講し、講師の先生方のお話を聞くことで人生の選択肢を増やし、笑顔のみなもとにしていけたらいいなと思う。 写真:吉田(よしだ)さんの上半身 「ピアスクール受講を終えて」 吉田 真梨子(よしだ・まりこ)  私がピアスクールを受講して心に強く残ったことは○○がしたいという意志を持ち、自分の力を信じて障害者のイメージを変えていくエンパワーメントの大切さである。  講師の先生方の話を聞いていると、様々な障害を持ちながらも、自分の可能性を信じ好きなことを見つけ、自分自身の人生を楽しむことにより、周囲をも動かしている。いかに人生を楽しむには、どうしたら良いか? それは、みんなと一緒に同じことをすることで失敗しながら世の中を覚えていく。障害があるから周囲が守るのではなく、一人の人間として生み育て、たくさんの経験を友達や親など誰と一緒に体験するかが幼少期の自立であるということを学んだ。  また、自立にはいろいろなカタチがあることを知った。グループホームで共同生活を送る自立、一人暮らしの自立、作業所・自立生活センター・支援センターでの就労自立、それぞれの場所で活動をし、行動を起こしながら、自分が輝ける場所を見つけている。  しかし、人はひとりでは生きていけない。障害の有無に関わらず周りに支える人がいて人は輝いていける。つながりを大切にして、いかに一人ひとりが声を上げていくことが重要かということを講師の先生方の温かい表情や、調理実習、お宅訪問を通じて感じとることができた。 ピアスクールでの貴重な経験は、今後の私の生きる道を決める上で、大きな道しるべになりました。 写真:吉田(よしだ)さんがご飯の入った丼にスプーンでネギトロをのせている様子 ---------------------------------------------------------------------------------------------------  ピアスクール14期生の事業補助として力を貸してくださった、松瀬綾子(まつせ・あやこ)さんにも、講座を終えての感想を寄せていただきました。  半年間本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!! 担当:西留(にしとめ)・内田(うちだ) 写真:ピアスクール担当者の西留と内田 ◎「ピアスクールに関わって」 事業補助 松瀬(まつせ・あやこ)  14期のピアスクールに携わることができたことを、私はとても感謝しています。初日、子どもの熱で出席できず、出遅れたと不安がありました。2回目の日、どんな人たちが来てるのかな? どんなことをされるのかな? と多少の不安と期待で補助に入らせていただきました。  講義は毎回思い知らされることばかりで、とても勉強になりました。わかっているつもりでも、実践としてできてないこと、大切なこと、知らなかったこと、本当に有意義な時間でした。  また、回を重ねるごとに、受講生の方々ともコミュニケーションを図ることができ、金曜日が来ることが待ち遠しくなっていきました。  調理の時は、受講生の方々の知らない上手な一面を見させていただき、また、みんなで楽しく和気あいあいと作り、食べることができてとっても良かったです。もっともっと皆さんとの時間が欲しかったです。  補助として気配り不足で何もできてなかったと思い、申し訳なく思っています。一つ心残りは、Hさんが辞めてしまったことです。自立センターへ見学時、話をする機会がありました。多少性格を把握できていたのに、辞めたと教えてもらった日に、初めて受講への思いを読む機会がありました。私の対応で辞めなかったとは言えませんが、もっと気を配っていれば少しは違ったかもと悔いが残りました。  自立とは一人暮らしのことではないと思います。まずは自分のできる身近なことから、自分の無理のないペースで、焦らず、一つずつステップアップして、14期生の皆さんが、生き生きと素敵な笑顔で日々過ごされることを心から願っています。  私もこの貴重な時間を忘れず、実践できるように頑張っていきたいと思っています。本当にこのような機会、出逢いを与えて下さりありがとうございました。 写真1:松瀬さんの上半身 写真2:調理の時、松瀬(まつせ)さんが辻(つじ)さんと一緒に炊飯器からしゃもじでご飯を丼に入れている様子 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ◎みんなでクッキング (講師が「丼」と「汁物」とお題をだし、各班が考えたメニューとは?? 写真:1班、2班と各班それぞれがメニューを決めている様子 決定  1班 オリジナル定食 玉子丼&えのきと豆腐の汁物 1人分 84円 2班 開けてビックリ!! 海鮮丼(いくら、サーモン、ネギトロ、甘えび、イカ) 飲んでビックリ!! すまし汁 1人分560円 各班の個性が活きていますね! 当日はみんなでワイワイ楽しく作りとってもおいしくできました!! 写真:1班、2班と各班それぞれがメニューを決めている様子 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■編集後記  『ピア大阪ニュースドリーム』26〜特集:第14期ピアスクール感想文集をお届けします。 ピアスクールはピア大阪の看板事業の一つで、多くの修了生(1期から14期まで215名)を輩出してきました。その新たな一員として、14期生の皆さんも、これから自立生活にチャレンジされたり、新たな社会活動に参画されること、そして、ピアスクールを通じて巡り逢えた仲間関係を大きく育てていかれることを心から期待しています。  『ピア大阪ニュースドリーム』の点字版・テープ版・デイジー版を作成しています。ご希望の方はご連絡ください。また、ニュースドリームにはピア大阪(おおさか)のホームページからもアクセスできます。   3月開催のピアフェスタ、第4回人権講座にも奮ってご参加ください。(Y・N) 2009年2月16日 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 編集人 社会福祉法人 大阪市障害者福祉・スポーツ協会 自立生活支援センター ・ ピア大阪 〒546−0033 大阪市東住吉区南田辺1−9−28 大阪市立早川福祉会館内  電話 06−6622−1180  Fax06−6622−0423 ホームページ http://www.fukspo.org/peerosk/ 頒価200円 ---------------------------------------------------------------------------------------------------