〜今月の特集〜
私の自立生活の第一歩
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しどろもどろ作業所  森川 直美


森川直美さんの自己紹介 〜自立への思い〜

 私は車椅子に乗っている旭区在住の重度障害者です。今年で34歳を迎えます。ピア大阪の自立生活体験室を毎月1回使い続け、ちょうど一年になります。毎回、一週間ぶっ通しで泊まりました。私は一人では食べることも、トイレに行くことも、お風呂に入ることも、食事を作ることも、外出することも、車椅子からベッドに移動することもできないので、介護者に来てもらっています。
 私は父・母・弟との4人家族です。今は弟が一人暮らしをしているので、三人で暮らしています。私が自立を目指した理由は、親が足や腰を痛めて手術をしたため、私の介護ができなくなってきて、これ以上親に負担を掛けたくない、親に楽になって欲しいと思ったからです。そして、親に決められるのではなく、自分の人生は自分で決めていきたいと思ったからです。


毎月のようにピア大阪の自立生活体験室を利用して

 毎月一回自立体験室に泊まるようになって、親との関係が良くなってきました。例えば、おかずの作り方を聞いたり、なぜ私が一週間ピア大阪で泊まっているかを話したりと、親に対して話しやすくなりました。
 一番最初、ピア大阪に泊まる時、泊まりの介護者の介護料のこととか、派遣会社の泊まり介護を一週間全部頼んでしまうとお金が無くなるので、私が通っている「しどろもどろ作業所」の職員さんやボランティアさんには、私が起きている時間分だけカウントしてもらって、私が寝ている時は無料にしてもらいました。「しどろ」のボランティアさんには、お泊り介護のビラを作って、毎回毎回FAXで送りました。そのビラの中に「いついつ迄に泊まれるかどうか返事を下さい」と書いて、返事が来たら介護表に書いていきました。それで、その後に「しどろ」の職員さんに空いている所に入ってもらい、どうしても埋まらない所を派遣会社に頼みました。


苦労したこと 〜介護者探し・目標づくり・食費〜

 一番苦労したのは、やっぱり泊まり介護者を探すことでした。それでも毎回毎回している内に、ビラを作ったり、そのビラをFAXしたり、「しどろ」の職員、ボランティアに払う介護料を用意したりするのが早くなりました。
 ピア大阪では、一週間の体験の中で目標を立てて、毎回毎回その目標に向けて頑張ってきました。例えば、一週間の食事代を決めて、その予算内でやりくりしたり、最初に一週間分の食料を買いに行って、冷蔵庫の残り物で夕食を作ることを目標にしたり、私は世間のことを何も知らないので、テレビのニュースを見ながら、わからないことは介護者に説明してもらいました。
 その中で一番難しかったのは、食事代のことでした。最初は一日1100円かかりました。それが900円になり、800円になり、800円ではちょっときつかったので、900円ぐらいやなあとわかってきました。何回も諦めずにチャレンジしました。毎回毎回、目的を考えるのは、私一人ではできなかったと思います。
 私は「CILおおさかひがし」という所でピアカンを毎週金曜に受けています。ピアカウンセラーは西口昭子さんです。その中で、目的とか介護調整とか、私のビラでボランティアさんに何月何日までに返事を下さいということを考えたり、次のピア大阪での宿泊の日にちを予約したり、一週間泊まってみてから、食費の計算をしたり、いろんなことを考えたり、相談しながらやっていきました。


私の得られたこと 〜心配や不安の中から〜

 一年間の間に、いろいろ体験したり、楽しいこともあったり、心配なこともあったり、自立生活ってこんなものかなあと思いました。例えば、派遣会社のヘルパーが時間になっても来なかった時は、どないしよう? このままトイレも食事も寝ることもできないのかと思いました。介護者が遅れたことは何回かありました。一人で待っている時は不安で仕方なかったです。それでも私は、一人でぼけーっとしている時間が欲しかったので、一人になることも体験しました。楽しいことも一杯ありました。泊まりの介護者といろんな話をしました。それが一番楽しかったです。やっぱり、毎回毎回していく上で、自立のイメージができたし、一日二日泊まっただけではわからないことがいっぱいありました。介護者に指示するのが上手くなったり、一週間の献立作りが上手くなったりしました。


私のこれから。そして自立体験したいなぁと思うあなたへのメッセージ

 私はピア大阪で体験してきたことを生かして、近々一人暮らしをしていこうと思っています。これから自立生活をしたいなあと思っている皆さん、この私がピア大阪で宿泊体験をできるんやから、重度障害があっても大丈夫です。私も最初は怖かったし、不安でした。最初は誰でも怖いし不安だと思います。でも、少し勇気を出して自立生活に向けてピア大阪に泊まってみて下さい。
 私は、親に一人暮らしがしたいと言うことも最初は怖くて言えませんでした。でも、ピア大阪の自立体験室に泊まるようになって、自分自身の気持ちを親に話せるようになってきました。自立生活の体験を重ねることによって、段々と自信がついてきたからだと思います。これから自立したいと思っている皆さん、私みたいに頑張って体験してみて下さい。一日二日ではわからないことも沢山あるので、一週間程泊まってみると沢山の発見があると思います。
 ピア大阪の皆さん、本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。また、これからもいよいよ本格的な一人暮らしに向けてお世話になりますが、その節はよろしくお願い致します。


事務局より 〜自立生活体験事業のご案内〜

 森川さんのように、あなたも自立生活体験室を利用して、自立へのチャレンジを始めてみませんか!
 初めての利用にあたっては、まずピアカウンセリングを事前に受けて頂きます。
(団体利用の場合はこの限りではありません)
 自立生活体験室(洋室・和室の2種類あります。別に介助者用の部屋もあります)を直接見学して頂いて、よし、やってみようということになれば、日程調整の上、申し込んで頂き、介助の方と共に、一泊から六泊まで利用して頂くことができます。昼間の時間帯だけ調理実習等を行うデイ利用も受け付けています。
 詳しくはピア大阪までお問い合わせ下さい。




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